2022.2.4
3/11(金)「第3回CFRPにおける最新技術動向セミナー」(オンライン)を開催します.(会員限定)
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、軽量で機械的特性に優れていることから、世界各国で技術開発が積極的に進められ、輸送機器分野だけでなく他分野においても用途が拡大しています。
2050年カーボンニュートラルを目指す取り組みにおいても、CFRPは自動車・航空機等の軽量化、風力発電のブレードや水素タンクへの活用を足がかりに、最近ではドローンや空飛ぶクルマなど先端技術分野にも積極的に採用され、今後、脱炭素社会を支える存在になることは間違いありません。
このような状況の中で、NCCではセミナーを開催し、自動車の先進技術開発の結晶であるレーシングカーの最新適用事例や電磁波(マイクロ波)を利用したリサイクルCFRPの開発、X線タルボ・ロー撮影装置を用いた非破壊検査ソリューション、航空機におけるCFRPの適用と雷撃損傷などを紹介します。
CFRPの最新情報や今後の方向性・トレンドを知ることができる本セミナーに多数のご参加をお待ちしています。
【開催日時】2021年3月11日(金)13:00~16:40(Microsoft Teamsによるオンライン配信)接続開始12:40
【参加申込締切】3月8日(金)
【参加費】無料
【定員】280名
【プログラム】
◆開会の辞 13:00~13:05
名古屋大学ナショナルコンポジットセンター 特任教授 石川 隆司
◆講演1.「レーシングカーにおけるCFRPの現状と今後の動向」 13:05~13:55
株式会社 トヨタカスタマイジング&ディベロップメント TRD本部 研究開発部 部長 湯地 浩志 様
レーシングカーの構造にCFRPが採用されてから約30年経過し、安全性、軽量かつ高剛性という性能要求を満たすために、不可欠な材料となっている。現状と今後の動向について、解説・説明する。
◆講演2. 「リサイクルCFRPに対する低環境負荷技術としてのマイクロ波の利用」 13:55~14:45
国立研究開発法人産業技術総合研究所 マルチマテリアル研究部門 副研究部門長 堀田 裕司 様
産総研では、低環境負荷や資源循環の観点でCFRPの研究開発を展開してきた。本講演では、リサイクル炭素繊維の活⽤技術の開発を⽬指して、低環境負荷技術としての電磁波(マイクロ波)を利⽤したリサイクルCFRPの開発について紹介する。
【休憩10分】
◆講演3.「X線タルボ・ロー撮影装置によるCFRPの解析ソリューション」 14:55~15:45
コニカミノルタ株式会社 開発統括本部 要素技術開発センター インプットシステム技術開発グループ 課長 有本 直 様
コニカミノルタでは、X線タルボ・ロー撮影装置を用いた非破壊検査ソリューション事業を昨年度より展開している。本講演では、本装置で得られた画像情報の検証結果や活用事例等について紹介する。
◆講演4. 「航空機におけるCFRPの適用と雷撃損傷」 15:45~16:35
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 構造・複合材技術研究ユニット 主任研究開発員 平野 義鎭 様
最新の旅客機で適用が進むCFRPは,飛行中の被雷による課題を有している。本講演では,旅客機へのCFRPの適用状況と被雷に対する設計課題を挙げるとともに,CFRP雷撃損傷問題についての研究事例を紹介する。
◆閉会の辞 16:35~16:40
名古屋大学ナショナルコンポジットセンター センター長 荒井 政大