井沢省吾研究員が自動車技術会にて講演を行いました

井沢省吾研究員が、2025年春季自動車技術会学術講演会にて「自動車破砕残渣のマテリアルリサイクル技術の開発」と題した講演を行いました。詳細な講演内容は自動車技術会公式ページで公開されています。

本講演では、現在サーマルリサイクルが中心となっている自動車破砕残渣(ASR)を対象に、資源循環型社会の実現を目指したマテリアルリサイクル技術の研究開発について紹介しました。ASRの主要構成材料であるポリプロピレン(PP)と発泡ウレタンを用いた模擬ASRを対象に、微粉砕技術や二軸押出成形による均質混練技術の開発、さらに得られた混練ペレットの機械特性評価の結果を報告しました。

本研究の成果は、ASR由来材料の自動車部品への再利用促進や、今後の設計指針策定に寄与するものです。またNCCでは、産学連携による「nccPrime(Project for Recyclable Innovative Materials Experimental Proof)」プロジェクトを推進しており、リサイクル炭素繊維やASRなど多様なリサイクル材を活用した次世代複合材料の開発・社会実装に取り組んでいます。nccPrimeプロジェクトの詳細については、こちらをご覧ください。

今後もNCCは、nccPrimeプロジェクトを通じて持続可能な自動車材料のリサイクル技術開発と循環型モビリティ社会の実現に向けた研究開発を加速してまいります。